ニンニクの歴史・証明されている成分
ニンニクの歴史
ニンニクは、紀元前3700年代のエジプトの王墓や、紀元前1300年代のツタンカーメンの墓から見つかるなど、非常に長い歴史を持ちます。ニンニクが日本に入ってきたのは、4世紀頃と言われています。
第2次世界大戦中のロシア政府が、戦場で抗生物質の代わりとしてニンニクを用いるなど、感染症の予防薬として利用されてきた歴史があり、ニンニクが持つ力は、世界的にも注目を集めています。
抗がん食品の頂点
食べ物には、体の働きを助長するような作用(生理機能)があります。つまり、食べ物に含まれる成分が、体の中で病気を予防するように働いていることを意味しています。
この「食と健康」について、アメリカの国立ガン研究所を中心とするグループが発表した、抗がん食品のピラミッド「デザイナーフーズ・プログラム」によると、約40種類の食品の中で、ニンニクが最も頂点に立つ食べ物として発表されています。
熟成された黒ニンニクには、生ニンニクよりも、健康な(錆びない)体を維持するための新規機能性成分「S-アリル L-システイン」がさらに多く含まれています。また、がん細胞やウイルスに感染した細胞など、異常な細胞を見つけると即座に攻撃してくれる、NK(ナチュラルキラー)細胞という免疫細胞を活性化する働きもあります。
※「デザイナーフーズ・プログラム」とは、ガンの予防効果があると言われる約40種類の食品を、ピラミッド方式で発表したもの
メイラード反応により黒くなる
一定の条件で生ニンニクを熟成させると、約1ヶ月で黒くなります。その途中では、ニンニクの色が徐々に変化し始め、白から褐色、さらに黒っぽくなり、最後に純黒になります。
つまり、ニンニクの中で化学反応が起きているのです。それが、「メイラード反応」と呼ばれる反応です。そのとき、ニンニクの中で、色の変化だけでなく成分の変化も起きていて、黒ニンニクに新規機能性成分を生み出します。
その成分が、健康維持・栄養補給・美容などに役立ちます。体に効果を示す機能性成分は、熟成技術・熟成期間によって異なるので、同じ黒ニンニクでもそれぞれ効果に違いがあります。
